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剛しいら「恋人は嘘を吐く」

BL小説レビュー
この記事は約2分で読めます。
タイトル
恋人は嘘を吐く
作者
剛しいら
イラスト
亜樹良のりかず
出版社
心交社 ショコラ文庫
出版日
2014-11-20

また剛さんなんですが、剛さんしか読んでいないわけではなく、面白かったものしか感想を書かないスタンスだからです。
電車の中はどうして読書がはかどるのか……。
旅先の移動中に読みました。全員が進行方向を向いた座席で、かつ空いていて隣がおらず、ページを見られる心配がないのでBLだって読める。

記憶喪失のお話なんだけど、読んでみたらまさかの近未来モノ。びっくりしたけど面白かった!
それも違和感なく読めて、剛さんはさすがやな、と思いました。
物語としての面白さがある。
記憶喪失の主人公の身に本当は何が起こったのか、ちょっとずつ出される伏線にハラハラしながら読みました。
セックスの後にすべてを思い出したのがとくに効果的な演出で良かった。
攻めの天道のキャラクターも誠実で魅力的。
剛さんの話の良さは、キャラクターが理性的なところにあると思っている。
みんな優しい。

ところで気になった間違い。
整形手術を行うのは形成外科医でして、整形外科医ではないんですよ。
こういう間違いは誰のせいなのか、と考えたとき、私は作者ではなくて編集者だと思っています。
作者が全方面間違いのない作品を書くのは難しいもので、そのあたりを補うべきは校正だと思っています。
ショコラではないんですが、前にBL編集部の座談会で、あるレーベルの編集者が「内容は編集部で手直しできるから内容よりもキャラクターの魅力が大事」というような旨のことを話していました。
そう言うなら、内容のチェックはしっかりしてほしい。
それを言ったレーベルでも、素人でも赤を入れたくなるような言葉の誤用をがっつりやらかしていた。
(正直私は、キャラクターの魅力よりも物語としての面白さを重視するので、この編集者の言葉には同意しかねるのだった。わかりやすくありきたりな流れの物語より、ストーリーと文章がしっかりしている話のほうが好きです)
編集部がちゃんとしていればなと感じることが、ショコラ限らずBLではよくある。
BLではない一般小説でストレスなく読めるのはそういう部分の質が違うからです。
そしてショコラは万年スタッフを募集しているような……。
これにもスタッフ募集の紙が挟まっていました。
入れ替わりが激しくてきちんとした編集が育っていないのではないかと邪推してしまいます。
大丈夫なんだろうか。

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