タイトル
神様、最後にもう一度
サークル
ゆきた
ジャンル
全年齢BLゲーム
公開日
2018-04-28

フリーゲームなのであまり厳しいことは書かないつもりですが。
今は家を離れていて交流がなかった相手とはいえ、さすがにそういう人が若くして亡くなったら親が一応知らせるんじゃないか……?とか、何で引っ越すんだろうとか、細かいことが気になるのだった。流し読みしすぎたかな? どこかに書いてありましたっけ?
こうちゃんは実家を離れてるんだよね? てことは遠くの私立学校にでも行ったのか? で、たまたま実家に戻ろうとして、駅で孝文(幽霊)に会った、と。軽く帰ってこられる距離にはいるわけよね。
孝文は家をわざわざ案内しているから昔の家とは違うってことか? 一人暮らし? 一人暮らしなら家を引き払う理由もわかる。 でもあれ、このふたり何歳? 高校デビューの話をしているから高校生かなと思ったけど、なら実家近くで一人暮らしもおかしいわよね。なんか頭がこんがらがってきた。
その辺の説明がもっと分かりやすくあればなー。書いてあったのならごめんなさい。私の読解力が低すぎる。

あと、登場人物ふたりどちらも、あまりに腐女子に都合のいい男二人、といったキャラクターだなあと感じてしまった。
腐男子の取り扱いってすごく難しいよなあと。ゲイの腐男子をキャラクターで書こうとすると、相当うまい人じゃないと難しいなっていつも思う。
腐男子ってわけじゃなくて親友の男を好きになって、それで親友をモデルにしたBL漫画を描くとか読むとか、あまりにもリアリティが欠けているというか。
実際にそういう人がいないとは限らない。むしろそういう人は実際にいて、名前も挙げられる。が、そういう人っているよね!!と思わせるような書き込みがもっとあればよかったのになと。
それか、友情が恋愛感情に変わった理由とか、そういう書き込みがもっとあればなー。ただゲイだった、というだけの理由でもいいので。セクシャリティを飛び越えるのって、本人にとっては大きな転機だと思うから。ただ、何となく好きというだけではなかなか理解しがたい。(恋愛に疎い人の感想です)

全体的に詰めの甘さが気になったので、そういう部分がもっと作り込まれた、リアリティのある話だったらもっと入り込んで楽しめたかなと思います。
そればBLはファンタジーだから……というのとは違う面でのリアリティね。
ファンタジーの世界に感情移入して楽しませるには……、というか、物語はすべて虚構なわけで、その虚構の世界に上手に入り込ませるのは、破綻した部分がないとか、人間の描きかたに納得がいくだとか、そういう部分のリアリティだと思うのね。
もしくは、そういうのをすべて取っ払うほどの勢いと力があるとか、そういう物語もアリだと思う。
それのどれかがあればまた違った印象のゲームになったというか、とても化けたのではないかと思います。

短い物語でサクッとプレイできるのは本当に私好みだし、これくらいカジュアルなゲームもいいなと思うので、色々書きましたが良いところもいっぱいあるゲームだったと思うですよ。
バッドエンドの引き留めるほうのエンドのほうが好きかな、と思います。でも成仏してほしい。可哀想なので。神様残酷すぎる。