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剛しいら「大いなる遺産」

BL小説レビュー
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タイトル
大いなる遺産
作者
剛しいら
イラスト
小笠原宇紀
出版社
大洋図書 SHYノベルス
出版日
2003-0701

面白かったー!
BL小説というジャンルとして、とても珍しい物語だった。
普通BL小説ってのは、男と男がどう結ばれるかってのを描いた物語が当たり前なのね。
それが、物語の最初からふたりは付き合っていて、当て馬は出てくるけれど、お互いに、お互いのことが大切で。
ほかの作品を読んだときも思ったけど、剛さんの作品には、ゲイカップルへの、偏見のないあたたかいまなざしがある。
この物語も、ゲイへの偏見のない国を、ゲイである孫のために残してくれたおじいさんがいて。
そういう、LGBTを当たり前だという世界を、物語の中だけでも構築したかったのかなと思う。
それは今でこそ当たり前になってきた考え方だけれど、書かれたのは今から15年以上も前の話。ずっと先を見る目があった人だ。
BLとして、こういう物語もいいなって思ったし、こういうのが許される剛さんって存在が、改めてすごかったんだなと思い知らされました。
私としては、BL小説はただただ結ばれるだけではなく、こいういった意外性のあるお話がもっとあるといいのになと思っています。続き物が好きなのは、結ばれてからの物語だからというのが理由です。

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