タイトル
お姫様だってXXXしたい!! -Horny magical princess-
ブランド
Kalmia8
発売日
2018-03-30

プレイ日記

茉莉花ちゃん可愛いです。肉食系なんだけど、それは異世界との文化の違いなんで、性格的な問題ではない。肉食だけどほわっとした明るくて可愛い子。そのバランスがいい。お声も好き。
文化の違いってところがミソで、薫も流星もそれを受け止めて、否定しようとしないのがいいな、というのがプレイして、まず感じた。そして穴兄弟でも普通にしている薫と流星のメンタルがいいよな。

ここのところずっと、すごく忙しく、ゲームをする暇が取れない。休日に少し進められるだけ。だからこそミドルプライスゲームのボリュームはありがたい。忙しいときにフルプライスをやると、平気で半年とかかかるからね!? それだと、内容が面白くても進まないことがストレスになる。
でもなんか妙に長いというか、すごく長いわけじゃないんだけど間延びしたような印象を受けたのは、PCゲームが久しぶりだからかもしれない。

ひめたいに限らず、PCゲームのテキストってテンポ悪いというか、小説なら削るような描写もしっかりあるな、と。

ED2 薫ノーマル・魔法警察

ということで、最初は薫ルート。本命は流星で、本当は本命を先にやったほうがスキップなしで進むから楽しいってことも知ってるんですが、別のゲームで本命を先にプレイしたら他のルートになかなか食指が進まなかった反省を生かして、本命は後に残すようになりました。
そしてまず最初にたどり着いたのはこのエンドでした。

肉食系お姫様というわりに、エッチシーン少なかったな!?

と思ったけど、私が今プレイしているのは抜きゲではないもんな。

1周しての感想としては、茉莉花ちゃんがメインの話じゃないんだな!? という驚き。

そうか、乙女ゲだもんな……主人公じゃなくて殿方の魅力を伝える物語ってことが大前提だよなあという基本的なことを忘れていた。

でも茉莉花ちゃん置いてけぼり感があるかな。お父さんと薫のあれこれがメインの話なので、いなくても話成り立つんじゃないかな、と。

ED4 流星ノーマル・Rを探せ

薫ルートの別EDを回収しようとするも行き詰まったので流星ルートへ。毎度ノーマルだ。
こちらでもお父さんの登場。わりとちょこちょこ伏線が入っていた通り、流星は魔法の国出身の子でした。

で、魔力が暴走して、やっぱりお父さん登場。

正直、こっちの話も茉莉花ちゃんいなくても成り立つな!?

でも魔力の話なので、まだ魔法の国から来たお姫様との物語感がある。 何でだろうなー、なんか既存の物語より魔法が浮いているというか、物語に馴染んでいない印象を受けてしまったのはなんだろう。リアリティを感じないというか。

流星はともかく、薫まで魔法を使えるってのが、いまいちピンとこない。

流星は特撮オタですが、既存の特撮作品をネタとして出すのは、私としては正直、どうなの?と思ったりする。制作者側の自己満足に近いような。流星がというより、制作者側がW好きなんだろうなって。

ED6 青い鳥はここに

百合最高!!! 正直、このルートがあっただけでプレイした意味があった。
百合って、こんなに胸をときめかせるものだったんですね。

サナと思いが通じ合って、胸がとんでもなくキュンキュンした。恋するときめきってこういうものなんですか。生まれてこのかた恋愛がダメな人種なので知りませんでした。

胸が痛い。苦しい。これが恋か。殿方攻略では感じたことのない胸の高鳴りだ。これが恋愛ゲームの醍醐味なのか。ほら、BLはCPを愛でるものというか、ふたり一組を見守るのが楽しいので、恋愛って感じじゃないんですよね。

そんで乙女も男性向けも、物語を重視してきたので、主人公に感情移入は必要なくて、むしろ主人公=自分は嫌なのね。(乙女ゲームを何かはき違えている)

だから主人公が誰と恋愛しても、魅力的なキャラだなーと思うことはあっても、そこ止まり。恋愛って意味ではなかった。あくまで自分とは関係ない主人公と攻略キャラ。BLを見ているときと同じ感覚。

確かにこのルートでは茉莉花ちゃん=自分ではないんだけど、そうでなくても感情移入はできる。今この瞬間、茉莉花ちゃんと同じ気持ちを体験している。もしかして普通の乙女ゲームの楽しみ方って、こういうものなのか? はじめて理解しました。

やっぱ自分は男の人がダメなんだって実感しましたよ。

ED3 流星トゥルー・これからもずっと大好き!!

ノーマルから分岐してから、結構長くてびっくりした。
やっとラブに入りましたよ。ノーマルでは二人の話が薄いという印象だったので、分岐してからやっとラブに入ってくれました。

相変わらず流星はポンコツなことで。

みんなが幸せになれるEDに収まりました。

それにしてもエロ少ないね。ED曲後に1回。トゥルーに分岐してから、エロまだ??ってなってました。

しかも流星、スチルで1回もズボン脱いでないんですよね……。(おまけでミニ化した時は遠くにケツがありますが、それだけ……)

スチルが全部モザイクなしで成り立ってしまうのは18禁ゲームとして非常に物足りないような……。

エロ要素が茉莉花ちゃんのおっぱいくらいですね。

物足りないなー。

ED1 薫トゥルー・墓まで一緒に

分岐後、流星トゥルーみたいな長さはなく。まあ冗長になるよりよい。
薫ルートはちんちん出てんだよね。トゥルーのエロスチル2枚、どっちも出てる。じゃあなんで流星は出してくれないんだろ……。てか、そもそものスチル数が薫のほうが多いんだよね。そこは合わせてほしかった。

内容は、あっさり目で、まあ落ち着くところに落ち着いたかなという印象です。

ED7 カタブツ・ポンコツ×プロデュース計画。

3Pのエッチは3Pらしい心理描写があってよかった。
内容的にはなんかお遊びルートというか、変な方向にぶっ飛んでいるというか。

このルート、どこまで本気なんだろう。

ということで、フルコンプしました!

雑多な色々について

立ち絵やスチルは、女の子のほうが得意なんだろうなというイメージを受けます。
男の子ふたり、顔のバランスがわりともっさり系というかのっぺり系というか、今風のイケメンの絵ではないんだよね。

むしろお父さんズのほうがよっぽど魅力的に見える。

逆に女の子のほうは男性向けでもあり得そうな可愛さなので、乙女ゲとしてはどうなんだ。初見での掴みという点では残念かなー。

キスのスチルもそんな魅力的じゃない感じで、エロのスチルはエロくない……ちんちん出てるスチルが、流星に至っては存在しない。ズボンすら脱がない。

モザイクなしで成り立ってしまう18禁ってどうなんだ。

やっぱあんま男性を描くのが得意ではないのかな。これだとおっぱい描くほうが得意っぽくみえる。

あと剣道のシーンも剣道っぽさがない。

BGM含めた音楽も、まあ可もなく不可もなく……。
BGMはかなり東京陰陽師を思い出す。同じ方なので。

他のゲームはBGMでも聞き応えがあるものがあるので、それに比べると聞き劣りするかなーというのが正直な印象です。

OPだけは好き。はじめはぱっとしないと思ってたけど、聞いてるうちにだんだんくせになってきた。でも実際、1度聞いただけじゃ魅力が伝わってきづらいんだよね、この方の曲って。東京陰陽師でも思ったけど。

ボイスコレクション、今回は一回も使わなかったな。あんま声に萌えるタイプでないからか。
鳥マリの時は主人公ちゃんの面白台詞をセーブしていた。面白かったので。攻略対象では使わなかったしな。

BLでも普段から全然使わない。

システム周りは使いやすい。欲を言えば、一番下にメニュー関連が並んでると押しづらいときがあるかなってくらい。
ただ、他のゲームにも言えることだけど、最初からギャラリーを開放していてほしいです。誰か一人をクリアしないと解放されないゲームが多いけど、プレイが遅い身としては、残りどれくらいあるかの目安になるのでプレイ頑張れるのよー。

ひとりクリアした後に解放されたおまけは、攻略状況のパーセンテージ表示があるのが好感持てる。この機能好き。全部のゲームに標準装備してほしい。なのでやっぱりおまけは最初から解放していてほしい。

セーブ画面で確認でき、かつパーセンテージもネタバレ派にも配慮して非表示にもできるくろあぷさんとぱれーどさんは最強。

やっぱりシステム周りはくろあぷさんところが一番使いやすいよね。

演出はサクサクなので好印象。ほら、暗転から次のシーンに移るまでがやたら長いゲームってあるじゃないですか。あれだと何度もエンター押しちゃうのでこれくらいサクサクしててほしいものです。

なんかテキストと台詞音声が違う部分があったり、台詞を言い直したのが入ってる箇所があったり、ちょっと珍しい感じのミスが目につく。

全体のまとめ

今となっては貴重な18禁乙女。いつの間にこんなに減ってしまったんだ。
昔はボブゲより18禁乙女の方が元気あったイメージなんだけど。

そんななかコンスタントに発売してくれるメーカーは貴重だ。

鳥マリのシリアス路線から、今はちょっと軽め路線になってるんでしょうか。しばらくPCゲーム界隈から離れていて疎い。

手軽にプレイできるボリューム感(値段含めね)で手に取りやすい作品になっているのではないでしょうか。

また、サービス精神旺盛なスタッフさんたちで、色々企画があったり、追加シナリオがあったりで、愛情を持って作品と向き合っているのが伝わってきた。

ただ、いい部分があるからこそ、ここがこうだったらいいのに! と思う部分が多い作品でもあった。

きっと理由としては、自分のストライクゾーンから外れた攻略対象だったからかな、と。なのでわりと冷静にプレイしてしまったというか。

ほら、私は年上の金持ちが好きじゃないですか。むしろお父さんズを攻略したかった。

ジャンルが死なないように買い支えるって意味でもお金出して買ってよかったと思いつつ、箸休め的な作品でもあったかなと思う。

悪い作品ではない。最後まで明るく楽しい内容を貫いているところも良い。なので評価としては☆3くらい。

詳しい理由としては、自分自身が男が基本的にダメなのがプレイ中に全面的に出てしまったかな、と。完全に個人的な理由なので申し訳ない。

つまりそれって、自分がダメなだけで、普通は魅力的に感じるシーンってことなんですよ。

ならなんでやるんだ、という話なんですが、別に嫌いというわけではなくむしろやりたいという気持ちもあるので、設定とか諸々の部分でピンときた作品をやるというスタンスなんです。

ということで、百合ルートが良かったです。嬉しい誤算。