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剛しいら「描くのは愛」

BL小説レビュー
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タイトル
描くのは愛
作者
剛しいら
イラスト
朝南かつみ
出版社
心交社 ショコラ文庫
出版日
2013-09-10

剛さんの物語の登場人物は独特だ。その独特さが、剛さんらしい物語の芯を作っている。幸洋は真面目系でいて母性があり、肝が据わっている部分もあり、脩平を包み込む優しさを持っている。脩平はワイルドだけれど、孤独を抱え、愛に飢えている。キャラクター性が記号で終わらない魅力を持っている。お話の中で、登場人物がきちんと生きている。
キャラクターの魅力にとどまらない。ストーリーとしての面白さが、読者を次のページ、次のページへと引っ張っていく。
幸洋は早い段階から脩平に惹かれ、お互い愛し合っていく。BL小説は愛するまでを描いたお話が多い。しかし、愛したあと、どうなっていくかを、剛さんの物語はうまく魅せていく。そこが好きだ。一筋縄でいかない面白さはそこにある。
オリジナリティとエンターテイメントにあふれた剛さんの物語に、もう出会えないなんて。

BL小説を読み始めて、一番最初に好きになったイラストレーターが、朝南かつみさんだった。独特な色気のある美しいイラストが好きだった。だから他界されたと知り、かなり衝撃で、悲しかった。
それが今度は剛さんとは。しばらく見かけなくて、筆を置いてしまったのか、また剛さんの話を読む日は来るのかと、心配していた。ちょうど、ゆるくまったり剛さんのお話を追いかけているところに訃報が飛び込んできた。
この本を生み出してくれたふたりがどちらもいなくなってしまった。ひたすら悲しい。

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