タイトル
時のない男 顔のない男(3)
作者
剛しいら
イラスト
北畠あけ乃
出版社
徳間書店 キャラ文庫
出版日
2005-09-30

1巻から3巻まで一気読みでしたー。面白かった。
病院の待ち時間が長くて、3巻はその間に一気に読み終わってしまい手持ち無沙汰になったわよ。
愛のない男と時のない男の二本立ての3巻。
愛のない男は雑誌掲載らしいお話というか、可愛い話で好き!
つかみ所のないところもある飛滝さんだけど、ちゃんと苦手なものや怖いものがあるという、人間らしい部分も見えてきて、そこが愛しい。
それでもちゃんと犬ころの世話をしてくれる飛滝さんは優しいのだった。
日常にフォーカスされつつも、音彦が自分と飛滝さんの仕事を比べて悩んだり、よくまとまったお話で面白かった。

対する時のない男は飛滝さんのお仕事面が良く出たお話。
馬で現場にやってくる徹底ぶり!
今後は海外での仕事も増えていくんだろうなと思わせる1作。
飛滝さんはともに仕事をした人に執着されまくりで、天才俳優ならではの大変さで苦労してきたんだろうなあ。そしてこれからも。
もっとこの二人のお話が読みたかったな。
最後に、音彦と一緒に温泉旅行に行こうという覚悟を飛滝さんが決めたのがとくに好きなシーンです。

北畠さんのイラストはデジタル移行したばかりのころなのかな。このあたりのイラストレーターさんや漫画家さんはみんなそんな感じだけど、デジタル彩色を試行錯誤している感じ。まあ今よりソフト面が違うしね。