タイトル
顔のない男
作者
剛しいら
イラスト
北畠あけ乃
出版社
徳間書店 キャラ文庫
出版日
2003-07-31

何気にキャラ文庫のレビューは初では?? キャラさんは好きなんですが単純にタイミングの問題か。
やっぱキャラさんの装丁が一番読みやすいですよ。BL小説ってなんでか1P目が左ページから始まらず右からの場合があってな。あれ結構苦手なんですよ。
文字の組み方もフォントもキャラさんところが一番読みやすいかなと思うですよ。
徳間書店なんでBLだけじゃなく徳間文庫も抱えてるからかな。と思って手元にある数年前の徳間文庫と比べてみましたら、数年前の徳間文庫のほうが字がデカいですね。徳間の中でもキャラクター文庫的な小説だからだろうか。試しにやっぱり数年前のキャラも取り出してみましたが、この「顔のない男」と文字の大きさは変わっていないようです。
そんな感じで文字の大きさが違うので余白の取り方もちょっと違うんですが、わりと読みやすさは似ているのでその辺同じ出版社だなと思うです。

夏の夜長に一気読み。休みだからできる所業だけど休みじゃなくてもやってしまって次の日死んでしまうこと多々。
やっぱり剛さんは面白いですよ。
シリーズものって面白いから続けられるんで、3巻シリーズって時点で面白いはずだよ。あと私は付き合ってからの話が好きなので、シリーズものは良い。

顔のない男。
天才俳優飛滝は本心が見えないんだけど、それはずっと演じ続けた人生故で、自分自身でも分かってないんじゃないかなと思ったり。
そんな仲で真っ直ぐぶつかって追いかけてくれる音彦だからこそ、愛に発展した。
飛滝もちゃんと音彦が好きなんだろうけど、いまいち分かりづらいのをきちんと汲んで、それで追いかける音彦で良かったなあと、お似合いのCPだなあと思いますよ。
剛さんの書く甘やかしてくれる大人×ちょっとやんちゃだけど純粋まっすぐな青年と少年の間みたいなCPが好きなので、この話もそういう流れかと思ったらまたひと味違いました。
そして何書かせても面白い。色あせない。
今後の展開も楽しみ。