- タイトル
- 奴隷城
- 作者
- 高月まつり
- イラスト
- サマミヤアカザ
- 出版社
- 学研パブリッシング もえぎ文庫
- 出版日
- 2011-09-13
今は亡きもえぎ文庫。
亡き……でいいんですよね。ぐぐってみたら、2015年くらいまでは電子のみで生きていたのかな。紙ではもうずいぶん前に死んでいたイメージ。どうしてこう、学研さんのラノベみたいなのは死んでしまうんだ。レモン文庫といい。(ネタが古い)
で、はい。奴隷城。
私はこういうお話が好きですよ。
何というか、こういうのは純愛だなあと思いますよ。
後味がいいわけではないんだけど、当人たちは幸せだから、これはこれでひとつの愛のかたち。愛のかたちは人それぞれ違う。
これが、響と進の愛だからしょうがないのだよなあ、と。
まあ、ボブゲでいうバッドエンドみたいなお話ですが。
でも、なんだかんだと危ういバランスを保ちながら、ふたりは一緒に生きていくだろうなと思えるお話でした。
普通の、先が見える小説よりは、こういうとんがった物語にどうしても惹かれる。
BLの懐の深さが分かるお話ってのはいいですね。
高月さんってこういうお話も書くんだとちょっとびっくりした。
明るいお話のイメージだったので。