タイトル
愛玩人形
作者
剛しいら
イラスト
小山田あみ
出版社
ムービック ルナノベルズ
出版日
2010-02-27

剛さんの感想ばかりだが、剛さんだけを読んでいるわけではないのだわ。
面白かったものが剛さんが多いというだけで。

私は人形者ではないけれど、人形はそれなりに好きなのでこの話も好きです。
花ちゃんが可愛い。
実際、顔や雰囲気で性格が伝わってくるんだよね、人形って。
性格だけじゃなくて、こういうこと言いそうだな、とか、そういうのがある。
なので琴耶が人形に話しかけているのは結構理解できる感情です。
まあ琴耶も、人形の気持ちは自分の気持ちの反映であると理解しつつも人形たちを愛でているんですよね。
私の身の回りにいるのはメルヘンな感じの手作り人形なので琴耶のお人形とは趣が違います。

攻めのジェラールは遊んでるっぽいのでどうなるかハラハラしたんですが、琴耶と付き合ってからは結構一途になってくれたので安心した。
琴耶も結構したたかなところがあるので、万が一別れることになっても東京の家は貰ってるのでなんとかなるでしょう。
ひどく落ち込みはするでしょうが……。

感情の起伏に乏しくて植物みたいな近寄りがたさがある琴耶なので、こうしてグイグイきてくれる相手じゃないと愛に発展しないんだろうなー。
流されて体の関係を持ったからこそ前に進めたんじゃないかな。

小山田さんのイラストが好きなんですが、昔は結構あっさりめの絵柄でしたねー。
とくにモノクロイラストが今と差を感じる。